2022年08月28日

『BEAR JELLY POKER』について

『BEAR JELLY POKER』(2〜4人/20分/8歳以上)は、8枚の手札の中から最大6枚を使って完成させた手役の強さを競うポーカーライクなゲームで、ゲームマーケット2022秋の「ゲムマチャレンジ企画」向けに製作し、たった今、製品版が到着しました。
改めてプレイ時間はルール説明込みで、1ゲーム約15分〜20分です。

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また、タイトルにも含まれている「クマ」の絵ですが、偶然、別府さいさんがTwitterに、ご主人のとりっくまさんがモデルのイラストを公開されていたのを拝見したのがきっかけで、余りにも可愛らしくて一目惚れでした。


ぜひ本作の素材として使用したいという旨をお伝えしたところ、快く別府さいさんが承諾してくださり、無事製品化できることになりました。

ちなみにグラデーションのクマも下記の4〜6のカードに活かすことができました。

カード構成
・4〜6を除く1〜9×4色×4枚
・4と6×4色×3枚、5×4色×2枚


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更に本企画には「カードのみで32枚以内」という条件があり、実はこの縛りのおかげでユニークなカード構成になりました。

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数字下に描かれた複数のマークは各数字(1〜9)ごとの総枚数を表しています。

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この感嘆符(!)は4〜6のみに描かれたマークで、本作において重要な役目を担っています。

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この4〜6の計8枚が曲者で、強い手役を作るにはこのあたりの数字が必要になってくるのですが、公開時の手札に4〜6が1枚でもあった場合、それが手役に含まれていなければ、どれだけ強い手役であっても最も弱い手役として扱わなければなりません。

数字の強さもユニークで、

弱 1<2<3<7<8<9<4<6<5 強

となっているのが特徴です。(枚数の少ない数字ほど強い)

また、手役の概念が従来のポーカーとは少し異なり、手役を構成する枚数は6枚を越えなければ何枚でも良いということ。
勿論、強い手役は枚数を必要としますが、それを意識し過ぎると不要な4〜6を取ってしまうことも。

ゲームでやることは交換と獲得を1回ずつ(4人プレイのみ、獲得は2回)行うだけですが、交換時は好きな順番で任意の手札を場札を戻せること、獲得時はいかに狙いの場札を獲得して手札を強化できるかのアクションがとても楽しいです。

【BEAR JELLY POKER】手役一覧表
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こちらから印刷できます。

※本作の手役はポーカーを参考にしていますが、こちらは全体のカードの7割近くが公開されるため、その出現率から手役の強さをランク付けしましたので、本来のポーカーと差別化することで、より楽しんで頂けるかと思います。

それではプレイ写真を交えてゲームの流れを簡単に説明します。

ゲームの準備
・最初に各プレイヤーには3〜5枚のカードが均等に手札として配られます。

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・残りのカードから場札として「3×3」または「4×4」のグリッドに公開します。

ゲームの準備の後、以下の4つのフェイズで構成されたラウンドを人数分行います。

@交換フェイズ
事前に決まった親から時計回りに、縦、横、斜めのいずれか1列をすべて獲得して手札に加え、獲得した枚数だけ好きな順番で空いたスペースに戻します。

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4人プレイの場合、手札3枚に対して交換できる場札も3枚。手札は既にこの3枚でフラッシュの種になっているのですが、12種類ある手役の中で上から6番目なので、そこまで強くありません。なので今回は大きく青のストレートフラッシュを目指そうと思います。

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横のセンター3枚を一度手札に加え、この3枚を残します。場に不要な手札を戻す際、好きな順番で戻すことができます。この次の獲得フェイズで回収できる機会があるのと、相手への嫌がらせもできます。

A獲得フェイズ
交換フェイズによって新たな場札が形成され、今度は縦、横、斜めのいずれか1列をすべて獲得して手札を8枚にするのですが、4人プレイの場合のみ、場札の獲得は2回行います。

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他の3人も交換フェイズを終え、新たに形成された場札がこちら。

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何と‼下ライン3枚で夢のストレートフラッシュがいとも簡単にw
尚、手番が前のプレイヤーが場札を獲得することで空いたスペースには直ちに山札から補充されます。

4人プレイではこの時点で手札は6枚。そして先程お伝えしたように、このように最後の場札が8枚になっている状態から、2回目の場札の獲得を1周目は親から時計回りに1枚ずつ、2周目は1周目で最後に獲得したプレイヤーから逆回りで1枚ずつ行います。

それでは一番盛り上がる場面をお見せしましょう‼

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まず7枚目の1周目は1番手から。8枚中半分が取り方によってはノーハンド(最も弱い手役)になる可能性があるため、無難にそれ以外の場札を取りたいところですが、

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最強のスリーペア(4〜6のペア)を狙いに行きます。

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2番手は一番上のセンターを取って、8と9のダブルスリー、または9のフォーカード。どちらもかなり強い手役です。

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3番手は既に1のフォーカードが完成していたようで、無難に8を取りました。

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さて4番手は1周目の最後と2周目では最初に8枚目を獲得します。

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これで2と7のダブルスリーが確定しました。

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何と3番手は最後に4を取らされて最下位へ転落。

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3番手に続いて2番手も痛恨の転落。

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最後の手番の1番手は上手く6が残っていたようで、狙い通り最強のスリーペアが確定。

B公開フェイズ
親から順に、手札8枚から最大6枚を含めて完成した手役を公開します。
ただし手役に加えなかった手札に、4〜6の数字が1枚でもあれば、手役の強さに関係なく最も弱い手役として扱わなけらばなりません。

今回、2番手と3番手がこの対象となります。

C判定フェイズ
・公開された手役を最も強い順に順位付けします。
・その結果、各プレイヤーは自分の手役より弱いプレイヤーの人数分の得点を獲得します。

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判定の結果、1位は見事ダブルスリーで3点獲得。

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2位はスリーペアで2点獲得。

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最下位の一人目と

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もし6を取らされていなければ1位だった2人目は共に0点

本来のゲームでは、各ラウンドでの親は持ち回りで行い、最終的に各ラウンドで獲得した得点の最も多いプレイヤーが勝者です。

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本作の得点管理にぴったりの「とりっくまコイン」ですが、現在、別府さいさんの通販サイトで再販を予定されているとのことですので、

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拙作の「死神プリスクール」にぴったりの「おばけコイン」と併せて、是非ゲットしたいアイテムですね!

【おすすめポイント】
・ルールは超簡単なのに悩ましい
・手役の強さの比較が従来のポーカーとは異なり、またオリジナル手役もあり、新しい感覚でポーカーが楽しめる
・カラフルなクマのビジュアルが可愛い
・最後まで逆転可能な得点システムで盛り上がる‼

『BEAR JELLY POKER』マニュアル

★Special Thanks
マニュアルのサイズが小さすぎて、記載できなかったため、この場を借りて御礼を申し上げます。

ボードゲームカフェ&ショップ inst
ボードゲーム・カフェー 賽翁
N2様(サザンクロスゲームズ)
ボードゲームカフェ 7Gold様&ゆうじ店長
とりっくま様&別府さい

【お詫び】(追記:2022.9.2)
『BEAR JELLY POKER』の「赤3」と「赤8」の総枚数を表示する「*」の数に一部誤りがありました。

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プレイの際、大きく影響することはありませんが、気になる場合、お手数ですが、訂正シールをご利用ください。

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本作はゲムマ前に、9/3(土)4(日)の御殿場高原時之栖にて開催される「ボードゲーム大祭2020 in TOKINOSUMIKA」にて、「ツクルテンタイル」と共に、試遊&先行販売(イベント価格:1,500円)も予定しています。

【追記2022.10.2
ゲムマ2022秋での取り置き予約について

10/29(土)10/30(日)開催の「ゲームマーケット2022秋」では、『BEAR JELLY POKER』の他、新作『華武拳』等の取り置き予約も行います。
予約フォーム
開始:10/2(日)20時半予定
終了:10/27(木)23時59分
※規定数に達した時点で終了させて頂くことをご了承下さい。
posted by かぶけん at 17:12| Comment(0) | BEAR JELLY POKER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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