2020年05月18日

『ボドゲ大祭』と『535』について

ボドゲ大祭_01.jpg
6/28(日)に静岡県三島市のボードゲームショップ『風見鶏』(株式会社バトン)様主催のボードゲーム即売イベント『ボドゲ大祭』が開催されます。

本イベントは元々風見鶏様の実店舗内で試遊も可能な即売イベントでしたが、新型コロナウィルスの影響によりオンライン(WEB)上での開催となり、現在は以下の参加サークル&ショップ様で予定されています。(敬称略)

カワサキファクトリー
TUKAPON
Clagla
88CREATE
636GAMES
ジェリカフェ
ゲームNOWA

更に3月中旬頃から風見鶏様で本イベント向けに買い取りも行われていた、以下の参加サークル作品も特別枠という位置づけで販売されます。(敬称略)

DRIVE GAMES
GARGONs
HLKT工房
HShowGames
J´s BOX
Joynt Game Factory 
アーカイブパラダイム
アソビツクース
いんたーなしょなるとらっしゅ
オフィスLophia
くだらないもの工房
サークルごじのみ
サイ企画
ジョイアブル
スタジオタービン
ダイスころころ研究室
ぬぅんぬーん
ビストロ怪談倶楽部
ぶれけけゲームズ
ボードゲームカフェプラス
ボボン・ボン・ボジワーイ連邦
まめまめ堂
ヤネカンのボードゲーム工房
リトルコズミック
ロクジゾー
熊熊飯店
黒月団
四等星
ぽっとでゲームズ(旧 推理ゲーム研究会)
雪と黒曜石
鍋野企画
妄想ゲームズ☆
遊陽ゲームズ

また、それに併せて風見鶏様から『535』(読み方はゴーサンゴ)も発売されますが、そのゲームデザインを『ゲームNOWA』が担当させて頂きました。

今回は本作が製品化されるに至った経緯も併せてご紹介したいと思います。

2019年6月末に大阪に来られていた番次郎書店の番次郎さんに太陽と月の王国(つれづれ愚者さん)というカードゲームの特別版(こぐま工房さんの豪華な手作り革命マーカー付き)を頂いたのですが、これが大富豪でいう革命が頻繁に起こる、めちゃくちゃ面白いカードゲームで、作者ののざくにさん(アークライト社の敏腕プロデューサー、野澤邦仁氏)が以前に出された『トライアングル』という、ペアーズと同じカード構成(1は1枚、2は2枚、…10は10枚)の協力型カードゲームがありまして、それをほぼルールのみを変更して遊べるようにされたのが、この『太陽と月の王国』でした。


尚、ゲーム内容については本作の肝とも言える『付け足しルール』を考案された、オグランドさんのレビューを始め、ボドゲーマ様での紹介ページを参考にして頂けたら幸いです。

ちなみにオグランドさんは昨年の『フォアシュピール2019秋』の1日目に開催された『ボドゲ登竜門』という、国内の大手パブリッシャー様の前で自作品をプレゼンするイベントの司会者さんでもあり、『エレメンタルトランクマン』でもお馴染で、最新作『ドラゴンダッシュ』東京ゲームメイカーズ)のゲームデザイナーさんでもあります。

当時、この太陽と月の王国に衝撃を受けた私は、その頃に描いていたゲームに、作者のざくにさんが採用されていた『付け足しルール』を使わせて欲しいと取り次ぎました。
のざくにさんは「自分は問題ないが、寧ろ考案者のオグランドさんに一報入れて下さい」とのことで、オグランドさんに承諾を得るためにご本人にコンタクトを取りました。

kari02.jpg

その後、金沢で開催された『第5回金沢ボードゲームマーケット』でご一緒した、ボブジテンでもお馴染、TUKAPONのつかぽんさんから、静岡県三島市のボードゲームショップ『風見鶏』さんから秋のゲームマーケットで発売されるゲームの第1弾「TUKAPON×久遠堂さん」のコラボ作品『しずおか富嶽六景』の第2弾のゲームデザインをしてみませんか?という良いお話を頂きました。

そしてフォアシュピール2019秋の前乗りで、初めて静岡県三島市のボードゲームショップ風見鶏さんを訪れ、第2弾の候補として『535』の原型をお見せしたところ、予想以上に気に入られたので、正式にこの作品でデザインさせて頂くことになりました。
また、アートワークについては、最新作の『ダイヤは誰の手に』でもお世話になった別府さいさんにお願いしました。

色々と長くなりましたが、ここからは『535』とは一体どんなゲームなのか、分かりやすく説明させて頂きます。

『535』とは?

プレイ人数によって決められた枚数の手札をいち早く無くすのが目的なのですが、誰かの手札が無くなったときに、自分の持っていた手札に書かれている点数がマイナス点になります。
最終的に誰かのマイナス点が「20点以上」になったとき、最もマイナス点の少ないプレイヤーが勝利するというゲームです。

535_SNS.JPG

■カード構成
カードの数字が以下の3グループに分類されます。

535_010.jpg

1〜5あめ5種類)
7〜9くもり3種類)
11〜15はれ5種類)

尚、このグループについてはゲームがノンフレーバーではあるものの、グラデーションを生かしたデザインでアートワークをお願した際、別府さいさんから、海外のポストカードのイメージから天気的なフレーバーで考案して下さったおかげで、とても美しい作品に仕上げて頂きました。

ゲームのタイトルも、このカード構成をそのまま付けてみました。
ただ『535』のままだとTwitter等で、『#(ハッシュタグ)535』では機能しなかったので『#535カードゲーム』で発信していく予定です。

また、このカードのグループ分けについては、昨年、大好きな麻雀と併せて一番良くプレイしていたのが『ウンスンカルタ』で、秋にこのウンスンカルタの聖地といわれる、熊本県の人吉市で行われた『ウンスンカルタ大会』に参加しました。



それくらいハマっていたのですが、前日のホテルで同部屋だった尼崎立花のボードゲームショップ『Schatzi(シャッツィ)』様の店主、キャロルさんにテストプレイにお誘いした際、『連番が強いので途中を抜いてみましょうか』ということになり、「1〜15」から「6」「10」を抜いて試してみたところ、確かに連番の強さが弱まって良い感じになりました。その後、大阪に戻ってから、「6」と「10」以外の箇所も試してみましたが、この部分はその後も変更することはなく、またその後のテストでは、一度に出せる手札を最大3枚までとしたことで、かなりゲームも固まってきました。

■初期枚数と手札枚数
ゲームではプレイ人数によって初期枚数が異なり、2〜4人までは上記の全13種類を各4枚ずつ、5〜6人は全て使用するので各5枚ずつになります。また各プレイヤーの手札として配る枚数もゲームに揺らぎを持たせるため、以下の枚数を脇によけておきます。

2〜4人:4枚
5〜6人:5枚

当初の可能なプレイ人数は3〜5人までで、カード枚数も全部で52枚だったのですが、6人まで遊べるようにしたかったのと、それでは手札が少なくなるために65枚まで増やして、5〜6人は13種類×5枚にしました。実はカードセットに「6」と「9」も4枚ずつ同梱し、2〜4人までは「6」と「9」を抜き、、5〜6人は「1〜15」にして「1〜6」「7〜9」「10〜15」『636』にし、ルール上「6と7」「9と10」は繋がらないという仕様も思い浮かんだのですが、そうするとタイトルが『535』なのに、5〜6人では『636』になるというのが納得できなくて、この部分は最後まで調整していました。枚数が増えるということは製作コストにも関係してくることでしたから。

■アクション
自分の手番では以下のうち、いずれか1つを選びます。

@上書き:場札より強いカードを場札に重ねて出す
A付け足し:特定の条件により、可能なら場札に繋げて出す(複数枚付け足す場合、その手札自体は繋がっている必要はない)
Bパス:上記のアクションが出来ない、またはしたくない場合に選ぶ

■手札の出し方
以下のうち、いずれか1つを選びます。
尚、手番では最大3枚まで手札を共有の『場』に出すことができます。

シングル(大きな数字ほど強い):好きな1枚を出す
同数字系(大きな数字ほど強い):同じ数字を複数出す
連番系(小さな数字ほど強い):2枚以上の連続した数字を出す

【上書き】
535_011.jpg

【付け足し】
535_012_01.jpg

大富豪等で、手札次第では中々手札を減らせない(出せない)ことが時々あると思うのですが、このゲームではできる限りそういう場面が多発しないようにするため、オグランドさんの『付け足しルール』をここで採用させて頂くことにしました。
また、大富豪の『革命』にある、通常なら小さい数字が弱くて大きい数字が強いのが、同じ数字のカードが4枚以上場に出されることで、ジョーカー以外の数字の強さが逆転するというギミックも、シングル・同数字系の場合は数字が大きい方がより強く、連番系の場合は数字が小さい方がより強くなるようにしました。

■場を流す
手番時に場札に対し、手札が出せない、または戦略上出したくない場合、パスを選びます。
※場札が既にシングル以外の「同数字系」または「連番系」になっている場合、異なる系統になるような出し方は出来ません。

・自分以外の全員がパスした際の、次の自分の手番時
・同数字系での「4枚目」(5〜6人では「5枚目」)及び連番系での「5枚目」の付け足し時
「8」または「8を含む」手札による場札への上書き(注意:場札が1枚もない状態で出す場合は場を流せない)

535_013.jpg

■得点計算
ラウンド中に誰かが手札を出し切った際、それ以外の各プレイヤーの残った手札のマイナス点(4隅の数字の下に記載)の合計が「20点以上」でなければ、全てのカードを回収し、次のゲームに移ります。

■ゲームの終了&勝利条件
誰かのマイナス点が「20点以上」になった時点でゲームは終了し、最もマイナス点の少ないプレイヤーが勝利します。

535_box_front.jpg
パッケージ表
535_box_back_02.jpg
パッケージ裏

尚、今回のマニュアルについては、私の書いたベースから別府さいさんが、より分かりやすく新たにライティングして下さいました。

『535』のマニュアルはこちら

※価格につきましては2000円(税込)前後になるとのことです。

※『535』の価格につきまして、販売元のボードゲームショップ風見鶏(株式会社バトン)様からご連絡を頂き、
当日6/28(日)のボドゲ大祭のみ1,800円(イベント頒布価格)
6/29(月)からは1,980円(税込)同販売サイトにて、また早くて1週間後あたりからは、小売店等でもお買い求め頂けるようになるとのことです。
(追記:2020.6.13)

最後になりますが、『ボドゲ大祭』を主催される、ボードゲームショップ風見鶏(株式会社バトン)様、本イベントの発起人、つかぽん(TUKAPON)様、『535』の美しいアートワークとマニュアルのライティングを手掛けて下さった、別府さい(design Allotmet)様、本作を製作するきっかけを下さった番次郎様(番次郎書店)、『付け足しルール』の考案者、オグランド(東京ゲームメイカーズ)様、のざくに(つれづれ愚者)様、テストプレイにご協力頂いた、キャロル様(ボードゲームのお店シャッツィ)大阪谷町四丁目のボードゲームショップ&スペース ギルド様、関西ゲーム製作グループのテストプレイ会の方々、有難うございました。
そして本作の印刷で大変お世話になった、『大興印刷株式会社』様(イマジンゲームズ山田空太様からのご紹介)は、今年の4月から本格的にボードゲーム製作をメインとする部署も立ち上げられたようで、今後、ゲーム製作者の方にもきっと心強い味方になって頂けると期待しております。

『ボドゲ大祭』並びに『535』の製品化にお力添え頂いた全ての皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

【追記】
本日、奇跡的な出来事がありました!!
実は『535』が最終工程とも言える「エンボス加工」(高級感を出したり、カードの滑りを良くするために施される加工の一種)に入ったのですが、その工程を担当されたのが、何と!私と同じ大阪の創作ゲームサークルでもある、『おやすみオバケ』や『Deseo』でもお馴染、『Phantom Circus』のCL⇔ROWNさんだったのです。


CL⇔ROWNさんは現在、大阪の美術加工(紙の加工)関係の職場にお勤めとのこと。
いやもう、びっくりで偶然を通り越して運命を感じました。

※ちなみに職場でCL⇔ROWNの元に、535カードゲームという依頼書が来て、「まさかなー」と思ったとのことw

こちらこそまさか、ここに来てこんなうれしい出来事に遭遇するなんて〜
CL⇔ROWNさんが手掛けて下さったこの作品は、今後の人生において最も感慨深い作品になりそうです。

CL⇔ROWNさん、あなたのおかげで6月28日(日)のボドゲ大祭が今から待ち遠しくてたまりません!! (2020.6.17)

posted by かぶけん at 19:16| Comment(0) | ボドゲ大祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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